ChatGPTを活用したWebアプリ開発方法とは?初学者におすすめの学習手法を解説!
ChatGPTは、自然な会話ができるAIチャットサービスですが、文章作成だけでなくWebアプリも作れます。
Webアプリを作成するには、適切な指示とプログラミングの知識が必要ですが、ChatGPTを使うことで今までよりも気軽にWebアプリ開発が可能です。
特に、プログラミング初学者の方は、Webアプリのアイディアを形にしやすくなりました。
この記事では、ChatGPTを活用したWebアプリの開発方法と、Webアプリを作成するのに必要な知識を解説します。
- 自分のアイディアをWebアプリを通して開発したい
- ChatGPTを活用して開発したい
- Webアプリを開発する方法を知りたい
Webアプリ開発をしたい方、プログラミング初学者におすすめの記事です!
ChatGPTとは
ChatGPTは、2022年11月に公開されたOpenAIに開発されたAIチャットサービスです。
自然言語処理という技術を使っていて、人間のように会話ができると注目されました。
また、これまでのチャットボットとは違い、インターネット上のテキストデータから学習しているので、質問可能な範囲が広いです。
ChatGPTは、質問すると回答をしてくれたり、文章を作成してくれたり、本を要約してくれたりなど、便利な使い方ができますがWebアプリ開発にも活用できます。
この記事では、ChatGPTを使ってWebアプリを開発する方法を紹介します。
ChatGPTでWebアプリ開発を行う手順
ChatGPT APIを用いたWebアプリ開発を行う手順は以下の通りです。
- 目標を決める
- システム設計を考える
- 環境構築を行う
- Webアプリの実装
- Webアプリの実行
一つずつ解説します。
1.目標を決める
Webアプリを開発するには、まずは作るものを明確にするのが重要です。
アプリの目的 | ユーザーに何を提供するか |
ターゲットユーザー | 誰に対して開発をするのか |
主な機能 | 主な機能は何か |
UI/UX | どのような見た目にするのか |
目標を決めるのが苦手な方は、以上の4つのポイントを考えましょう。
始めに目標を決めると、作成しているときに、方向性を間違えずに進めます。
2.システム設計を考える
次に、システム設計を考えます。
アプリの全体像を設計して、ユーザーと対話させるのか、機能がどのように連携するのかを考えます。
データストレージ | データフロー | データストレージ | セキュリティ |
アプリの主要なコンポーネントとそれらの相互作用 | データがアプリケーション内でどのように移動するか | どのようなデータを保存し、どのように保存するか | ユーザーデータのプライバシーとアプリケーションのセキュリティをどのように保証するか |
システム設計では、目標で決めた内容をさらに詳しく考えます。
3.環境構築を行う
システム設計が決まったら、環境を構築します。
Webアプリ開発とテストを行うための手順は以下の通りです。
- 開発ツールのインストール
- 開発言語のセットアップ
- ChatGPT APIのセットアップ
- テスト環境のセットアップ
システム設計で考えたプログラミング言語やライブラリ、フレームワークのインストール、Webアプリの動作を確認するためのテスト環境を整えます。
また、ChatGPTを活用したWebアプリを開発する場合は、 ChatGPT APIが必要です。
ChatGPT APIの取得方法は、後半の「
ChatGPT APIとは」で解説します。
Webアプリを開発するには、環境構築が必要です。
4.Webアプリの実装
環境が構築できたら、実際にコードを書いてアプリを実装します。
フロントエンドの開発 | Webアプリの操作画面 |
バックエンドの開発 | サーバーサイドの開発、処理 |
ChatGPT APIの統合 | ChatGPT APIを用いたチャット機能や文章生成機能の実装 |
Webアプリを実装するには、フロントエンド開発とバックエンド開発の2つが必要です。
5.Webアプリの実行
Webアプリの実行では、正しく動作するのかチェックをします。
- Webアプリ全体
- 各関数やコンポーネント
- セキュリティ関係の確認
- 多数のユーザーが利用しても耐えられるか
Webアプリが完成したら、以上の4つをチェックします。
以上の手順を行うと、ChatGPTを活用したWebアプリが開発可能です。
ChatGPTを使ったWebアプリ3選
ここでは、ChatGPTを使ったWebアプリを紹介します。
- チャットボット
- 教育・学習支援ツール
- テキスト編集ツール
ChatGPTは、自然言語処理能力が便利で
はじめてChatGPTを活用してWebアプリを開発するのであれば、以上の3つWebアプリから開発してみるのがおすすめです。
1. チャットボット
一つ目は、チャットボットです。
ChatGPTを活用すると、ユーザーの質問の意図を考えながら回答します。
チャットボットは、質問された内容も学習するので、同じ質問がされた場合や情報を更新すると返答内容も変わります。
例えば、顧客サポートチャットボットにおすすめです。
ChatGPTを活用すると、ユーザーからの問い合わせに自動的に回答し、365日24時間体制で顧客の問い合わせに対応できます。
2. 教育・学習支援ツール
二つ目は、教育・学習支援ツールです。
教育分野でも、ChatGPTは活用できます。
ユーザーからの質問に対して解説し、文章の要約が可能です。
例えば、歴史的な事件について質問した場合、背景や重要人物を紹介し、事件について詳細に回答します。
教育・学習支援ツールを利用すると、分からないことは質問して理解できるようになり、詳細を知りたいときにも活用できます。
3. テキスト編集ツール
最後に、ChatGPTを使ったテキスト編集ツールも作成できます。
ChatGPTは、新たな文章を生成するだけでなく、既存の文章の校正や推敲など、文章作成能力も優秀です。
例えば、文法や構文のミスを自動的に検出し、適切な修正案を提案したり、文章の再構築を行い、読みやすさを改善したりできます。
文章を作成するのが苦手な方におすすめです。
ChatGPT APIとは
API(Application Programming Interface)とは、ソフトウェア間のコミュニケーションを可能にするツールです。
ChatGPT APIを利用すると、ChatGPTと連携して、機能を利用できます。
また、ChatGPT APIを利用するには、有料プランへの加入が必要です。
ChatGPT API取得方法
次に、ChatGPT APIの獲得方法を解説します。
- OPENAIのアカウントを開設
- ChatGPT APIキーの獲得
ChatGPT APIは、簡単に獲得できます。
OpenAIのアカウントを開設
まずは、OpenAIのWebサイトにアクセスします。
【Sign Up】をクリックして新規アカウントを作成します。
アカウント作成にはメールアドレスとパスワードが必要です。
アカウント作成後、メール確認を行い、アカウントを有効にします。
ChatGPT APIキーの獲得
OpenAIのWebサイトにログインします。
API keysをクリックして、【+Create new secret Key】を選択すると発行されます。
APIキーは一度だけ表示されるので、コピーして大切に保管しましょう。
ChatGPT API利用料金
ChatGPT APIは便利ですが、有料サービスです。
利用料金は、1,000トークンあたり0.002ドルとOpenAIの公式サイトに書かれています。
文字 | トークン数 |
英語1単語 | 1トークン |
ひらがな1文字 | 1トークン以上 |
漢字1文字 | 2トークン以上 |
日本語は、英語に比べてトークンの使用数が多く、ChatGPTの応答だけでなく、こちらの投稿にもトークンが加算されます。
ChatGPTでWebアプリ開発に利用するおすすめ開発言語
ChatGPTで、Webアプリ制作をするのにおすすめの言語は、以下の通りです。
開発言語 | Python | Java | JavaScript | Swift | Kotlin |
特徴 | シンプルで読みやすいコード広範なライブラリ | 安全で大規模開発に適している | フロントエンドのデファクト標準、Node.jsによるバックエンドも可能 | AppleのiOSおよびmacOSアプリケーション開発言語 | Javaと互換性があり、より簡潔に記述可能 |
用途 | データ分析AI開発Web開発 | WebアプリAndroidアプリ | フロントエンドバックエンド | iOSmacOSアプリ | AndroidアプリWeb開発 |
ChatGPTとの相性 | OpenAIが提供する公式のツールがあり、簡単に統合できる | 汎用性と安全性を求める大規模なWebアプリケーションでの利用に適している | サーバー側とクライアント側の両方でChatGPTを活用できる | AndroidアプリにChatGPTを統合しやすい | AndroidアプリにChatGPTを統合しやすい |
Python
Pythonは、シンプルで科学計算分野のライブラリが豊富で、多くのデータサイエンティストやAIエンジニアに人気があります。
また、ChatGPTの公式ライブラリもPythonで提供されているため、ChatGPTを用いたWebアプリ制作に最適です。
Java
Javaは、学習しやすく需要も多い言語で、大規模なWebアプリ制作に適しています。
ChatGPT APIとも連携しやすいです。
JavaScript
JavaScriptは、フロントエンドからバックエンドまで幅広く利用されています。
Node.jsを利用すれば、JavaScriptだけでChatGPT APIを呼び出せます。
Swift
SwiftはAppleが開発した言語で、iOSやmacOSなどのアプリ開発に適しています。
ChatGPT APIを活用したモバイルアプリ開発を考えている場合におすすめです。
Kotolin
Kotlinは、Javaと互換性を持ちつつ、シンプルな記述でコードを書けます。
Androidアプリの開発に優れていて、ChatGPT APIを活用可能です。
ChatGPTでWebアプリ開発を行うために重要な知識
ChatGPTを活用したWebアプリを開発するためには、さまざまな知識を網羅すると有利になります。
- フロントエンド開発の基礎知識
- バックエンド開発の基礎知識
- APIの理解
- データの管理と保護
- 機械学習と自然言語処理
- プロンプト
円滑にWebアプリを開発するには、以上の知識を学びましょう。
一つずつ解説します。
フロントエンド開発の基礎知識
フロントエンドは、WebアプリやWebサービスでユーザーが直接操作する部分です。
フロントエンド開発は、主に3つの言語を利用します。
言語 | 特徴 |
HTML | テキストの表示や画像の配置、リンクの作成など |
CSS | 色、フォント、レイアウトなどのデザイン |
JavaScript | ユーザーの入力に応じてページの内容が変化する動作や、APIからのデータの取得と表示など |
初学者の場合は、3つの言語から学習を進めるのがおすすめです。
最近では、ReactやVue.jsやNext.jsなどのフレームワークやライブラリを使ってWebアプリを開発することも多くあります。
しかし、基礎的な知識を学習していないと利用するのが難しいです。
上記の基礎的なプログラミング言語から学習しましょう。
バックエンド開発の基礎知識
バックエンドはフロントエンドの裏側で動作し、データの処理や保存などのタスクを行います。
バックエンド開発には、PythonやJava、PHPなどの各種フレームワークを利用して、効率的に開発します。
その他にも、ユーザー情報やアプリケーションデータを保存・管理するために、データベースのMySQL,、PostgreSQL、MongoDBなどが利用できる知識が必要です。
あとは、Webアプリを公開するために、サーバーのセットアップや保守も重要です。
Webアプリを公開する前に学習しておきましょう。
APIの理解
APIは、異なるソフトウェア間で情報をやり取りするのに使われます。
Webアプリの開発者が、第三者が一部の機能を使えたり、カスタマイズしたりなどが出来るように公開しているシステムの仕様書です。
ChatGPTのサービスを活用するには、ChatGPT APIを取得します。
ChatGPT APIを利用すると、AIチャットを利用できるようになるので、自社サービスの開発に集中できます。
そして、APIには「Web API」「ライブラリ & フレームワークのAPI」「OSのAPI」などがあります。
Web API
Web APIは、 Web上で提供されるAPIで、主にHTTP/HTTPSプロトコルを使用して通信します。
多くのサービスやアプリがWeb APIを提供しており、天気情報や地図情報、SNSの投稿データなど、さまざまな情報や機能を取得・利用できます。
ライブラリ&フレームワークのAPI
ライブラリ&フレームワークのAPIは、特定のプログラミング言語やフレームワーク内で提供しています。
利用すれば、複雑なコードを簡単に書けます。
OSのAPI
OSのAPIは、OSが提供する機能をアプリケーションから呼び出すためのAPIです。
ファイルの読み書きやネットワーク通信など、OSの機能を利用するためにはAPIを通じて行います。
データの管理
Webアプリを多くの人に安心して利用してもらうには、データの管理が重要です。
ほとんどのWebサービスは、最終的なデータをサーバのどこかに保存しなくてはいけません。
データを管理するためのプログラムを書くのはかなりの作業量となるので、データベースを利用するのが一般的です。
- MySQL
- Oracle Database
- Microsoft SQL Server
Webアプリのデータベースを学習するのであれば、これらの3つの中から学ぶのがおすすめです。
機械学習と自然言語処理
機械学習と自然言語処理の知識は、ChatGPTを活用したWebアプリの開発に役立ちます。
機械学習は、データ分析手法の一つです。
機械がデータを基に学習して、ルールやパターンを分析します。
機械学習は、データの分類やニーズの予測、コールセンターの自動化などさまざまです。
しかし、機械がデータを理解するには、自然言語をデータへ変換しなくてはいけません。
そこで、自然言語処理が必要になります。
自然言語処理とは、人が話したり書いたりするときに使う自然言語の内容を処理する技術です。
自然言語処理では、大量のテキストデータの解析や翻訳、感情分析などが行えます。
ChatGPTを知るには、機械学習と自然言語処理を学習するのがおすすめです。
プロンプト
ユーザーが、ChatGPTに質問や指示を入力することをプロンプトといいます。
プロンプトを入力すると、ChatGPTがユーザーのニーズに合わせた答えを探し、返信します。
しかし、プロンプトがうまく伝わらないと適切な答えをもらえないばかりか、全く違うことを返信する場合もあります。
プロンプトのポイントは、以下の3つです。
- 具体的に入力をする
- 段階的に質問をする
- 長過ぎる文章を入力しない
例えば、Webアプリを開発するのであれば、事前に使用する言語や開発環境を伝えることで、設計したものに近付きます。
一度、ChatGPTへ質問しているのであれば、「詳しく教えて」や「○◯をこうして」など具体的に伝えることが完成への近道です。
はじめのうちは、ChatGPTへ指示をするのが難しいかと思いますが、3つのポイントを意識して、分かりやすく、的確なプロンプトを与えられるようにしましょう。
まとめ:ChatGPTを活用してWebアプリ開発をしてみよう!
Webアプリ開発は、ChatGPTを活用すると学習コストが下がるだけでなく、個人での開発もしやすくなります。
Webアプリを開発したい方は、この記事を参考に実際に開発してみてください。
ChatGPTを利用すれば、簡単にWebアプリが開発できます。
特に、初学者の方は、アプリの開発実績を増やせるのでおすすめです。
しかし、プログラミングの知識がないとエラーが出たときの対応に困ります。
その都度調べるのもいいですが、まずはある程度プログラミングを学んでから、ChatGPTを活用したいのであれば、プログラミングスクールに通うのがおすすめです。
プログラミングスクールに通うと、ChatGPTを実行するのに必要なプロンプトの理解も深まります。
少しでもChatGPTを使ったWebアプリ開発に興味がある方は、まずは個別説明会に申し込んでみてください。
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