未経験からJavaでポートフォリオを作成する方法を解説!【Javaエンジニアを目指せる】
「Javaエンジニアになりたいけど、実務経験がない」「未経験者はポートフォリオが必要と言うけど、どんなものを作ればいい?」こういった悩みは、IT業界未経験者であれば避けることはできないでしょう。
実務経験がないとJavaエンジニアになるのは難しいですが、たとえ未経験者でも自作のポートフォリオがあれば、実現する可能性は大きく上がります。
今回の記事は、そんな未経験者の方を対象にしたJavaポートフォリオの作成方法や手順、具体例や制作のときの注意点などを紹介したものです。
また、Javaポートフォリオ制作を後押ししてくれるおすすめのプログラミングスクールも紹介しており、転職の再現性の向上が期待できるでしょう。
ゼロの状態からのJavaポートフォリオの制作着手から完成までをよりスムーズに進めるために、ぜひ参考にしてさい!
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未経験でもつくれるJavaのポートフォリオの例
Java未経験者が制作できるポートフォリオとして、以下のようなものが挙げられます。
- Webアプリ
- スマホアプリ
- Web・スマホゲーム
それぞれ解説します。
Webアプリ
未経験から制作できるポートフォリオとして、Webアプリが挙げられます。
Javaは処理や実行スピードの早さ、また堅牢性の高さが魅力の言語なので、国内外問わず大規模なWebアプリケーションに広く用いられてます。
もちろん、個人向けの小規模でシンプルなWebアプリを開発することも可能です。
Javaで作られているWebアプリの具体例としては、以下のようなものがあります。
- Youtube
- 楽天
- Amazon
スマホアプリ
スマホアプリはRubyやC言語、Pythonなどあらゆるプログラミング言語で開発することができますが、Javaも例外ではありません。
ToDoアプリや家計簿、掲示板といったツールは、Java初心者が制作できるポートフォリオの基本として知られています。
Javaは、大規模なスマートフォンアプリの開発用途としても広く活用されており、具体的にJavaでできたアプリとして、以下のような事例があります。
- Yahoo
- AbemaTV
- リクルートアプリ(じゃらん、SUUMO、ホットペッパーグルメ、ほか)
スマホアプリはスマホのみならずタブレットでも確認でき、現代のポートフォリオの主流といっても差し支えない選択肢なのでおすすめです。
Web・スマホゲーム
「オブジェクト思考プログラミング」が必要のため、すこし応用的なスキルが必要にはなりますが、Javaはゲーム開発を行うことも可能です。
Javaでゲームを開発する際は、主に「ゲーム開発に特化したJavaフレームワーク」を利用する形となります。
そのため、フレームワークの概念や使い方を新たに習得する必要があります。
大規模なゲームを未経験から個人で制作するのは困難を極めるので、ゲームを作るならじゃんけんやオセロ、シューティングゲームなどそれほど難しくないものから着手するのがいいでしょう。
未経験からJavaエンジニアになるのにポートフォリオが必須な理由
未経験からJavaエンジニアを目指すなら、ポートフォリオは必須となります。
その理由は主に以下のとおりです。
- スキルや実績がないとエンジニアになるのは難しいから
- 実力を共有することでミスマッチを防止できるから
- 自力でポートフォリオを完成させることで自信につながるから
それぞれ解説します。
スキルや実績がないとエンジニアになるのは難しいから
未経験からJavaエンジニアになる際に必須となるのは、「経験」「実績」「スキル」です。
いずれも持っていない場合、Javaエンジニアとして転職することは困難を極めるでしょう。
そこでポートフォリオを用意することで、「実績」と「スキル」があることの証明になります。
自分自身の技術レベルの証明としてこだわって作ったポートフォリオは、エンジニア転職において大きく役立つでしょう。
実力を共有することでミスマッチを防止できるから
ポートフォリオは、自分自身の技術・スキルの証明です。
「自分はこの程度の成果物を自力で作れます」ということを企業にアピールすることで、企業と応募者のミスマッチを未然に防ぐことが可能になります。
これは採用する企業側だけでなく、採用してもらう応募者側にとっても大きなメリットです。
未経験者であれば嘘偽りのない自分の実力をポートフォリオに落とし込み、その実力を買ってくれる企業を選ぶことが重要といえます。
自力でポートフォリオを完成させることで自信につながるから
自力でのポートフォリオ完成によって「自信」がつくことも、ポートフォリオが重要な理由のひとつです。
その自信は面接などで自然と表情や姿勢などに出てくることから、プラスの要因につながりやすくなるためです。
企業は技術やスキルはもちろん、応募者のやる気や姿勢にも着目しています。
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Javaポートフォリオ制作に必要な知識
Javaのポートフォリオを制作するのであれば、以下は周辺知識として習得しておきたいところです。
- HTML・CSS
- データベース
- フレームワーク
それぞれご紹介します。
HTML・CSS
HTMLはWebサイトの骨格を、CSSはWebサイトの見た目を構築するためのマークアップ言語です。
Javaのポートフォリオとはいえ、スキルの証拠として他人に見せるものである以上、見た目にはある程度こだわったほうがいいでしょう。
いずれも記述法とルールさえ覚えてしまえばパズルのような感覚で実装できるため、一般的なプログラミング言語に比べて難易度は高くありません。
データベース
データベースは膨大なデータを蓄積させるためのストレージのようなものです。
いまやほとんどのシステムやアプリ、ゲームは、ユーザーの個人情報や閲覧履歴、趣味嗜好の分析などすべてデータで管理していることから、データベースはJavaのみならずIT従事者に必須の知識といって過言ではありません。
たとえ個人でできる小規模なポートフォリオであっても、ToDoアプリや家計簿、掲示板のような「データの蓄積」が必要なアプリやシステムには、データベースが必要です。
なお、個人用ポートフォリオ制作で使える無料のデータベースには、以下のようなものがあります。
- MySQL
- PostgreSQL
- MariaDB
- MongoDB
- Fullfree
データベースを操作(データベース内データの検索、抽出、削除など)する言語「SQL」の基礎は習得しておくほうがいいでしょう。
フレームワーク
フレームワークとは、システムやアプリの骨格のようなものです。
わかりやすく例えるならケーキのスポンジ部分となり、スポンジがすでにできていれば、あとは装飾を施すだけでケーキが完成します。
フレームワークもそれと同様「すでにでき上がっている骨格に細かな機能を肉付けするだけで、アプリやシステムが完成する」という優れもので、生産性向上の観点から、もはや使っていない現場はありません。
Javaには、以下のようなフレームワークがあります。
- Spring Framework
- Play Framework
- JavaServer Faces
- Spark Framework
- Struts
ただJavaフレームワークは機能が多く日本語対応しているものも少ないため、まったくの初心者だと使いこなすのが難しいことも事実です。
フレームワークを駆使したポートフォリオを制作すれば、即戦力として一目置かれる可能性は上がるでしょう。
Javaでポートフォリオを作成する手順
未経験の状態からJavaでポートフォリオを作成するなら、以下の手順で行うのが良いでしょう。
- Javaの基本を書籍やインターネットで学ぶ
- 作りたいものを明確にする
- アピールするポイントを決める
- 完成に必要な技術を学びながら同時進行で制作する
- Gitやサーバーを用いて公開する
それぞれ、順を追って解説します。
①:Javaの基本を書籍やインターネットで学ぶ
まずはJavaの基本を、書籍やインターネットで体系的に学びましょう。
Javaプログラミングとはどのようなものか、どのような記述ルールとなっているのか、大枠を把握するフェーズになります。
プログラミングは言語によって記述ルールや特性など細かな部分こそ異なりますが、条件分岐や繰り返し、配列といった「実現できることや大まかなルール」はどの言語でも共通しています。
プログラミングに加え、JavaもしくはC#では「オブジェクト指向」という概念を学ぶ必要があります。
これはどのようなもので、どのようなものを作る際に重宝するのか、説明できるようになればベストです。
②:作りたいものを明確にする
Javaの基礎を習得できたら、「ポートフォリオとしてどんなものを作りたいか」明確にすることが大切です。
Javaポートフォリオにはプログラミング以外にもさまざまな周辺知識の習得が必要になるため、目的意識をもたずにポートフォリオづくりに着手すると方向性がブレたり、戸惑いやすくなるためです。
Javaに限らずすべての言語において、ITの周辺知識は星の数ほどあるので、あれこれ着手していてはキリがありません。
たとえばToDoアプリを作るのであれば、それに必要な周辺知識やフレームワークだけを学ぶようにし、それ以外の不要なノウハウは切り捨てるということも重要です。
③:アピールするポイントを決める
どのようなポートフォリオを作るか決めたら、次に「どの部分を優先的にアピールするか」を決めましょう。
たとえばJava未経験者がポートフォリオでアピールすべきポイントには、以下のようなものがあります。
- コードの短さ、見やすさ、シンプルさ
- 技術力、スキル
- 独自性、オリジナリティ
- デザイン性
すべて揃っているのが理想ですが、未経験者がそれを実現するのは困難なため「独自性」と「デザイン性」が狙い目です。
④:完成に必要な技術を学びながら同時進行で制作する
作りたいものやアピールポイントを明確にしたら、それらの実現に必要な技術を学びながら、同時進行で実装していきましょう。
Javaポートフォリオ制作の5ステップの中で、このフェーズがもっとも鬼門となります。
「完成に必要な技術」とは主にHTMLやCSS、データベースやフレームワークのことで、環境構築や実装の際かならず何らかのエラーが発生するでしょう。
ここで「データベースもフレームワークも、もっと完璧に覚えてからやり直そう」と、ポートフォリオ制作から離れてしまう方も多いですが、完璧に覚えたところで、かならずしも制作がスムーズに進むとも限らないのでおすすめできません。
最初のうちは次々と壁に当たるので、膨大な時間がかかるのが当たり前。解決法を学びつつ制作を進めていくことが、もっとも効率的です。
⑤:Gitやサーバーを用いて公開する
ポートフォリオを完成させたら、Gitやサーバーを活用し、どんな方でもURLで見れる状態にしましょう。
自分自身のローカル環境でしか動かないポートフォリオだと、以下のようなデメリットがあります。
- 面接で自前のパソコンを持ち込む必要がある
- 担当者が面接中という限られた時間の中でじっくり確認するのはほぼ不可能
- 面接後になって気になったポイントを、後から見返すこともできない
そのため、お金をかけて安いレンタルサーバーなどを借りてシステムやアプリをURLとして公開すること。
そして、ソースコードはGitHubなどで確認できる状態にしておくことが理想です。
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Javaポートフォリオの完成に役立つおすすめのプログラミングスクール3選
Javaポートフォリオの完成に役立つ、おすすめのプログラミングスクールは以下のとおりです。
- TechMentor
- TechAcademy
- DMM WEB CAMP
それぞれ順を追って紹介します。
TechMentor
運営会社 | 株式会社if |
料金 | サブスク時:29,800円/月(税込 32,780円)〜 給付金制度活用時: |
言語・コース | Webエンジニア就職コース PHP/Laravelコース(PHP・Laravel) Java/SpringBootコース(Java・SpringBoot) AIアプリ開発コース(Python・ChatGPT) Web制作フリーランスコース Webデザインコース |
受講形式 | オンライン |
サポート内容 | 転職サポート 案件納品サポート |
Tech Mentorは未経験からのITエンジニア転職を支援するプログラミングスクールです。
受講生一人ひとりにつく専門メンターは全員が現役エンジニア、さらに受講生の技術力を考慮した専用のカリキュラムが用意されることが最大の特徴です。
そのためTechMentorの受講生はほとんどが未経験からのスタートですが、転職成功率は96%、案件獲得立は94%という実績をもちます。
「Java/SpringBootコース」では、Javaの基礎から代表的なフレームワークであるSpringを習得でき、さらにポートフォリオ制作までを一気貫通でサポート。
さらに金額もわかりやすいサブスク制で、月額最低料金は29,800円/月(税抜)〜と比較的安価な点もメリットです。
Javaポートフォリオ制作のためのプログラミングスクールなら
TechAcademy
運営会社 | キラメックス株式会社 |
料金 | 12週間Lite:8,663円/月 4週間プラン:11,871円/月 8週間プラン:15,538円/月 12週間プラン:18,746円/月 16週間プラン:21,955円/月 |
言語・コース | Java HTML CSS3 JavaScript jQuery/Vue.js Servlet/JSP PHP Laravel Ruby Ruby on Rails/Rspec SQL Swift Kotlin liquid Python Unity C# ほか多数 |
受講形式 | オンライン |
サポート内容 | 転職保証 |
TechAcademyは大手プログラミングスクールである点から、コースの種類の豊富さが大きな特徴です。
プログラミングの他にもデザインや動画編集などのコースもあるので、人それぞれの多種多様な働き方の実現に大きく役立つことは間違いないでしょう。
TechAcademyにはもちろんJavaコースもあり、完全未経験からJavaエンジニア転職成功に至るまでに必要なノウハウを徹底的に学べます。
受講形式は完全オンラインとなっているため、通学の時間が取れない方でも安心して利用可能です。
Javaポートフォリオ制作のためのプログラミングスクールなら
DMM WEB CAMP
運営会社 | 株式会社インフラトップ(DMM.comグループ) |
料金 | 169,800円~ |
言語・コース | Java Python PHP Ruby Ruby on Rails HTML・CSS ほか |
受講形式 | オンライン |
サポート内容 | 転職サポート 卒業生限定コミュニティ |
デジタル配信大手DMMが提供する「DMM WEB CAMP」は、現場の技術や事情を知る現役エンジニアからのマンツーマンレッスンを受けられることが最大の特徴です。
完全未経験の状態から「現場での即戦力」に育て上げる指導力の高さに定評があり、転職成功率98%、サポート満足度93%、コース卒業率97%の実績を誇ります。
DMM WEB CAMPでは、個人の独学では経験できない「チーム開発」を習得できるため、現場で存分に活きる貴重なスキルとなるでしょう。
料金も比較的安価で「短期集中コース」では月額15,500円(一括690,800円)、さらに教育訓練給付金で、よりおトクな受講も可能です。
Javaポートフォリオ制作のためのプログラミングスクールなら
Javaのポートフォリオを作るとき注意すべきこと
Javaポートフォリオを作る際の主な注意点は、以下のとおりです。
- スクールや書籍の指示どおりに作ったものは使用しない
- 他人に見せる前提で自身の実力が証明できるものを作る
- あまりにレベルの高いものを作ろうとしない
それぞれご紹介します。
スクールや書籍の指示どおりに作ったものは使用しない
ポートフォリオは、極力オリジナリティのあるものが好ましいです。
しかし、スクールや書籍のカリキュラムとして使用したものをそのままポートフォリオにしてしまう方が跡を絶ちません。
いくら一生懸命スキルや技術を勉強しても、このような行為は面接官および担当者をがっかりさせてしまうため、エンジニア転職の再現性が逆に下がってしまいます。
拙くてもいいので、自分で考えたものを自分の手で作ることを心がけましょう。
他人に見せる前提で自身の実力が証明できるものを作る
他人に見せる前提というのは、最低限のUI/UXや見た目を意識するのが大切ということです。
そして「自身の実力を正しく証明できるもの」ができているか、見直すことも大切です。
たとえばネットにあるコードを要所要所でコピペし、ハイレベルなポートフォリオを完成させて過大評価されても、それは制作者自身のスキルとはいえません。
現場に入ってがっかりされないよう、実力を正しく証明することを意識しましょう。
あまりにレベルの高いものを作ろうとしない
「未経験の状態からJavaのポートフォリオをひとりで作る」となるとやはり限界があることも事実で、レベルの高いものになるほど挫折の可能性は上がります。
それにハイレベルなポートフォリオをひとりで作成できても、IT企業は個人ではなくチーム開発が一般的で、「その中で未経験者がどのくらいチームに順応でき、溶け込めるか」はある程度見透かされています。
未経験からJavaエンジニアに転職するなら、ハイレベルなポートフォリオを作るよりも、そこそこのポートフォリオを武器にひたすら数を打つ方が再現性は高いです。
まとめ
Javaは需要・汎用性ともに極めて高く、国内外問わず政府および金融システムなどで広く用いられているプログラミング言語です。
Javaエンジニアとして転職して良質な実務経験を積むことができれば、食いはぐれることはほぼないと考えて差し支えないでしょう。
未経験の状態からJavaエンジニアになるには自作のJavaポートフォリオが必須で、制作にはJavaプログラミングを学べばいいだけでなく、データベースやフレームワークといった幅広い周辺知識が問われます。
スクールなどをうまく活用しながら、「目的意識」と「アピールポイント」に沿って自身のレベルに合ったポートフォリオをつくり、Javaエンジニア転職を成功させましょう。
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